*インタビュー時点での内容です。
  •  短期大学の製菓学科で学んだ後、もっと広く食について学びたくて大学の社会学部に編入しました。そして、食品の企画や開発ができる会社を求めて、就職活動をしていましたが、「将来的にはチャンスがあるかもしれない」「何十年も先の話」という返答の会社ばかりでした。今思えば、いきなり企画や開発をやりたいなんて、たくさんの学生が口にする無謀な希望ですよね。ですから企業の方は「はいはい、またそのアピールね」という対応が当然だったと思います。
     ところが、KKDJは社員の方がその可能性について「頑張れば、若くてもチャンスがある」、「新卒一期生からそういう人材が出てくることを期待している」と、丁寧に答えてくれたのが嬉しかったですね。そういう意味では、最終的な決め手は、社員の人柄と新入社員への期待への大きさだと思います。これらは入社後、さらに強く感じることになりました。

  •  1年目の8月から、9月にグランドオープンする「イオンタウンユーカリが丘店」で、開店準備をすることになりました。店長と新人2名の計3名に、任せてしまう大胆な采配に驚いたのを覚えています。さっきまで教えてもらっていた人間が、次はクルーを採用して教える立場になるなんて。さらに新人の私たちにも、各部署からの様々な情報がびゅんびゅん飛んで来る。それが何の会話をしているかわからないから、調べながら理解する。しかも、KKDJ初のキッズスペースを持つファミリーターゲットの店舗。もう役割に追いつくのに精一杯でした。
     クルーはどんなタイプの人を採用するのか?そこからのスタートです。議論を重ねて、3人が作りたい店舗のイメージに適した人を採用しようと決めました。それはお客様である家族や子供にやさしくて、テナントとして入れさせてもらっていることに感謝できる人。そうやって課題を一つ一つクリアしていく楽しさも知りながら、9月16日オープン初日を迎えました。イオンの開店と同時にお客様がお店に向かって、わーってやってくる光景は絶対に忘れられません。
     今では、採用したクルーがお客様と楽しそうに会話している姿を見ると、成長したなぁってお母さんのような気分になったり、お子様から「何やっているの?」って声をかけられるほど顔見知りになったり、"何回も足を運んでくれるような、ゆっくりと時間が流れていく店"づくりが、出来てきたのかなと思っています。

  •  「イオンタウンユーカリが丘店」は、新しい小型製造機械のテスト導入店でもあります。アメリカ仕様の機械は日本ではスペース代も含めてコスト高です。日本独自仕様の小型機で品質やスピードを落とさずに今までどおりのドーナツを提供できて、アメリカの承認は得られるのか。この命題に試行錯誤を繰り返しています。全社からの期待がひしひしと伝わって来て、プレシャーと心地よさの両方を感じていますね。こんなチャレンジングな環境にいるせいでしょうか、もっともっと新しいことにチャレンジしていきたいとも、思い始めました。
     店長が人を褒めながら指導する方です。例えば掃除を頑張って帰ると、翌日「めっちゃキレイだわ」と言ってくれるように、一人ひとりの仕事振りに気付いてくれる安心感があります。また1回の失敗より、次に失敗しないことを褒めてくれる信頼感もある。そんな店長のように人づくり、店づくりもやってみたい。他にも、商品を少し変えれば現場で作りやすいのにと思う余裕もでてきましたし、和のKKD店をつくったらどうだろうと新コンセプトに想いを巡らせることもあります。やってみたいことが増えていくばかりという、幸せな悩みにぶつかっています。
     変な言い方かもしれませんが、若いうちから責任ある仕事をする経験は、社外のどんな仕事にも活きてくると思うのです。それくらい貴重なことです。だから枠を決めずに、どんどんチャレンジしていきたいですね。ただ一つ、"お客様を笑顔にするために"という目的だけは忘れずに。


イオンタウンユーカリが丘店
ENTRY
MENU

ページの先頭へ