もっともっとおいしい「ドーナツ&コーヒー」を目指し、クリスピー・クリーム・ドーナツは2018年の秋にハウスブレンドをリニューアル。どのようなこだわりや情熱でコーヒーの開発を行っているのか、商品本部長の岸本英範が全3回で紹介します。
ハウスブレンドだけじゃない! ドーナツに合うおいしさを追求
アイスコーヒーやエスプレッソにも、こだわりの豆をセレクト
今やコーヒーは産地や農園のみならず、「誰が」栽培したかにまでこだわることのできるフォース・ウェーブに突入しつつあります。ただ、コーヒーは嗜好品ですから、人によって味や香りの好みが分かれ、単一の豆で淹れるシングルオリジンを誰もが「おいしい」と感じるわけではありません。私たちクリスピー・クリーム・ドーナツでは、ハウスブレンドはもちろん、アイスコーヒーやエスプレッソでも、オリグレの味を引き立て、より多くのお客様が「おいしい」と感じる味わいを目指して豆をセレクトしています。
たとえばアイスコーヒーでは、アフリカのエチオピアをはじめ産地の異なる4種の豆をブレンドしています。日本では一般的に、暑いときだけでなくさっぱりしたいときにもアイスコーヒーが好まれるので、後味がすっきりとした切れのある苦みとコクが特徴のアイスコーヒーに仕上げています。
また、一部店舗では夏の季節限定メニューとしてコールドブリューコーヒーを提供しています。コールドブリューコーヒーとは、長時間かけて水で抽出したコーヒーのこと。私たちは12時間かけて抽出しています。お湯で抽出したコーヒーを冷やして作る通常のアイスコーヒーに比べて、コールドブリューコーヒーは苦味や渋みが出にくいため、アイスコーヒー用の豆とは産地も焙煎度合いも異なる専用のオリジナルブレンド豆を使用しています。すっきりとしたクリアな味わいなので、「コーヒーが苦手」という方にもご支持いただいています。
一方、エスプレッソ豆は「ミルクとの相性」にこだわってブレンドをしました。なぜなら、エスプレッソ系のメニューの中で、ダントツの人気なのが「カフェラテ」だからです。とにかく“おいしいラテ”が作れるエスプレッソ用のブレンドを念頭に開発を進めました。結果、クリスピー・クリームのカフェラテはまろやかな味わいの中にエスプレッソの深い味わいをほどよく感じられるマイルドなおいしさになりました。
ラテやカプチーノは、店頭で丁寧にフォームミルクを作っています。ぜひなめらかなフォームミルクをドーナツにディップしながら、ペアリングを楽しんでみてください。
ミルクとの相性にこだわったエスプレッソ豆ですが、苦みやコクだけでなく華やかな風味が感じられる仕上がりになっているので、エスプレッソをお湯や水で割った「アメリカーノ」もおすすめです。ハウスブレンドやアイスコーヒーとはまた違った味わいが楽しめるので、飲み比べてみるのもいいでしょう。
インターナショナルのバリスタコンテストで日本人スタッフが優勝!
挽きたての豆で淹れたコーヒーは、香りも味わいも奥深いもの。挽いた粉が長い時間酸素に触れると、コーヒーの風味は損なわれてしまいます。だから、私たちはそれぞれブレンドされたコーヒー豆を、淹れる直前にストアで挽いて、提供しています。また、淹れる温度も厳密に管理しています。コーヒー豆の種類によって適した湯量や温度は異なりますが、一般的に高い温度のお湯だと苦みが強まり、低めの温度だと酸味が出やすくなります。コーヒーを淹れる温度管理を徹底することで、全国どこのストアでもベストな味わいのコーヒーを提供しています。
今まで話したような私たちのコーヒーへのこだわりは、世界的にも評価されているんですよ。全世界のクリスピー・クリーム・ドーナツのストアスタッフが競い合うバリスタコンテストで、2017年に日本人スタッフが優勝しました。スピーディーに美しく、おいしいエスプレッソを淹れる腕とともに、オリジナルアレンジのおいしさも認められての優勝でした。
厳選された豆と、コーヒーを淹れるスタッフのこだわり。
ドーナツと一緒にぜひお気に入りのドリンクも楽しんでいただきたいものです。